貴様ら!お時間あったら、ぜひ読んでって下さいね。


by Brother_M
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ちょびっと知識(歪曲収差編)

さて、今回のphoto/cameraでは、近頃あまり書いてなかった
お勉強的なというか、知識になるっぽい事を書いてみますかね。
検索エンジンからお越しの方もいらっしゃると思うし
カコちゃんみたいなカメラに詳しい人達のためにも。

カメラが好きで、いろんな雑誌やサイトなどを見ていると、
「収差」という二文字を見ることがあると思います。
カメラの世界では、この収差と呼ばれるものにはいくつか種類があり
よく耳にするのがワイド側でよく見られる「歪曲収差」や
望遠側でよく見られる「色収差」というものがあります。
で、今回はこの歪曲収差について、少し簡単に説明したいと思います。

写真を撮ってソレをよく見ると、直線的だったものが
少し歪んで、微妙に曲線的に歪む場合があります。
皆さんも写真を撮って「あれ?歪んでね??」ってこと
今までありませんでしたか?
これは収差と呼ばれるものの一つで、それよってそのような
写りになってしまうのですよね。で、この歪みによる収差は
主に広角側で撮った時に目立つようになります。
基本的にはレンズが広角であればあるほど、これが強く出る傾向にあります。
だから各メーカーともこの歪曲収差を少しでも抑えようと必死で
レンズやカメラの製造に力を入れるわけです。
これらをわかり易く判断するには、縦横のラインが直線で
きっちりと出てるものを撮ると、これらの収差が確かめやすいです。
たとえば、ブロックやレンガで出来た壁だったり、障子なんかもいいですね。
建物でももちろんわかりますけど、とにかく縦横の直線が出るものを
撮ると、確かめやすいと思うので、ぜひW端などで撮って
確かめてみてはいかがでしょうか?

今書いたのを読んでもらっても解るように、この歪曲収差を無くすように
各メーカーは努めるわけですから、歪みが無ければ無いほど
良いレンズというわけです。もちろんフィッシュアイなどの魚眼レンズは
あの歪みが味なので、別ですからね(笑)

で、レンズ設計は望遠レンズよりも広角レンズの方が難しいと言われてます。
変な話、望遠側に数十mm伸ばすより、広角側に1mm伸ばす方のが難しいと。
現在では、コンパクトデジカメでW端28mm~なんて結構出てきてますけど
これは、だいぶメーカーの技術が進んだことの証ですね。
つい先日はNikonのE8400が24mm~なんての出しましたしね。
それでも、まだまだ改善の余地があり、これから良くなっていくのでしょうけど。

さて、少し話が逸れましたが、このワイド側で
撮った時に出る歪みにも種類があるんです。
一つはパースペクティブ(遠近感)によって出る歪みです。
歪曲収差とよく混同する人がいますけど、これは全く別物です。
例えば、高層ビルを下から上に見上げた形でワイド側で撮ると
ビルの上に行けば行くほど細長く見えたりします。
これはまさに広角特有の遠近感によるもので、被写体が近ければ大きく写り
遠ければ小さく写る。画角が広いので面白い感じでこれらが強調され
そのように写るわけなんですよね。このパースペクティブを利用して
面白い画を撮る。これこそまさに広角の醍醐味でしょう。
ただ、これは広角レンズなら当然のことなのです。

では、もう一つの歪み、歪曲収差。これがまさに、皆さんが広角レンズや
広角撮影可能なカメラを買うときに、最も気になる一つのポイントになります。
なぜならこの歪曲収差とは、レンズの設計上の光学的な弱点だからです。
この歪曲収差にはパターンがありまして、「樽型収差」と「糸巻型収差」
これらが複合したのが歪曲収差です。

特徴としては、樽型はこんな感じになります。
a0016551_21373573.gif


次は糸巻型です。こんな感じです。
a0016551_21384175.gif


本来なら理想はこのようになるわけです。


a0016551_21391177.gif



どんなレンズでも程度は別として多少の歪曲収差ってのはあるんです。
いかにこれを目立たなくして抑えてるかが、良いレンズとそうでないレンズの
分かれ目になるわけですね。ちなみに、レンズ設計が複雑であれば複雑で
あるほど出やすいものなので、単焦点レンズよりは複雑な設計の
ズームレンズの方が、これが目立ちやすい。これも覚えておいてください。

今回はちょっとしたレンズの知識でした。では、また次回!
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by Brother_M | 2004-11-13 21:39 | camera/photo